「代金引き換えのお届けものでーす。金額は…アンタの命だゼィ!」
「商品で遊んでんじゃねえよ。」

 KKは受け取った銃を器用に回転させるとグリップ部分で黒いアホ毛を軽く小突いた。
 不敵な笑みを浮かべていた運び屋が涙目で大げさに小突かれた場所をさする。

「いってえ!ちょっとくらいいいじゃねぇかよ。ケチ!ヒゲオヤジ!」
「よくねえよ。あと冗談でもトリガーに指をかけんな。暴発したらあぶねえだろ。」
「暴発したって誰も死なねぇだろ。死神撃ったって死にゃしないんだからよ。」
「…お前が死ぬって意味だ。」

 KKの言葉に再び黒猫は不敵な笑みを浮かべる。

「撃たれたってオレは死なねぇよ?まあどっちにしろアンタ、オレを撃てないだろうけど。」

 無言で銃口を向けると黒猫は大げさに両手をあげて愛車へと歩み寄る。
 からかうような態度がまたKKの感情を逆撫でした。

「それじゃ毎度!」

 走り去る銀色の流星に鉛弾を撃ち込んでやろうかという感情を押さえ込む。
 高層ビルの狭間に響くエンジン音にKKは舌打ちをした。

「もう二度とアイツには仕事頼まねぇ。」


 勿論、その言葉は嘘となる。

ちょっとした小話つきのキリ番イラストです。
崎視タマ様のリクエストで黒猫ヤマトの宅配中3P兄さんです!一部セリフを流用させていただきました(笑)
KKがどっちのKKかはご想像におまかせです。
黒兄さんはミシェルの魔法パワーで1P兄さんの世界にも2P兄さんの世界にもいけるのです(爆)


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