正直俺はあまり英国人が好きじゃない。
アイルランド人だっていうだけで飲兵衛の呑気者と決め付ける。
ま、当然例外もあるけれど…。

「お取り込み中申し訳ない、僕の愛車もちょっと見てもらいたいんだけど。」
「ん?ああ、ジェフか…。」

 バイクのパーツを睨みつけ小難しげな表情を浮かべていた青年がパーツから視線を移さずに答えた。
 このあたりでこんな流暢な英国英語を使うのは彼…ジェフくらいだ。
 そしてヒューがわざわざ視線を移さないのは、彼にとってジェフが気心の知れた相手だからだろう。
 そうでなければ本来客に対して礼儀を重んじるヒューがこんなぶっきらぼうな態度を取る事などありえない。

「どこか具合でも?」
「ああ、ちょっとブレーキ回りが気になってね。先月見てもらったばかりだけどもう一度見てもらいたくて。」

 手間をかけるね、と付け加えるとジェフはヒューの横に腰掛けた。

「別に仕事だし構わないよ。それにアンタのを見るのは嫌じゃない。」
「どうしてだい?」
「バイクって乗り手の性格が随分と出るものだけどアンタのは丁寧に扱われているしな。バイク見ていると…優しさとか伝わってくるし。アンタは悪いヤツじゃないって」

 そこまで言って、ヒューは自分が言っている事に照れたのか急に黙り込んだ。

「…で?」

 ジェフは少し悪戯っぽい笑みを浮かべるとサングラスを外し続きを催促した。

「…俺はアイルランド人だけど、アンタみたいなイギリス人は嫌いじゃない。…て事だ。」

 ジェフとは視線は合わせないまま訛りのある英語でそう答えながら頭を掻き、柄でもない事を言ってしまった、という表情を浮かべ苦笑した。

「面と言われると照れるね。」

 照れる、というよりも純粋に嬉しそうな様子でジェフは微笑んだ。
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リクでジェフヒューです。話は続きません(笑)私の語彙力ではコレが限界です…(ショボ)
ジェフに詳しくないので思いっきり絵から性格まで全部勘違い炸裂していそうですが(汗)
とりあえず彼等は国が近かったりバイクの趣味が共通しているので
お友達ではありそう。でもジェフのがヒューより大人かな〜?といったカンジです。

04/09/25


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